犬川荘助義任

 律儀で真面目な真人間。ただし悪を見るとすぐ行動を起こす。考えるより先に手が出る人。
 とことん苦労人生を送ってきたなので、基本的には堅実そのものだと考えて良さそう。大塚夫婦にこき使われていたから家事諸々はお手のもの。多分お嬢育ちの濱路よりも役立つことだろう。婿に欲しい。
 父が死に母が死に、幼い額蔵はどうしたらいいか分からずに大塚夫婦に生涯仕えることになり、同い年の友人はいない。となると唯一の心の拠り所は令嬢濱路だったのではないか。とすると信乃とはまた違った形で濱路を愛していたのかなーと思ったり。
 ところがこの不幸な境遇が彼の生来の義侠心を抑制していた節もあるため、もし父の死という大きな転機がなければもっとそそっかしい正義漢になっていたかもしれない。そういう意味で彼はこの不幸に感謝すべきだろう。少なくとも店主は勝手にそう思うことにしている。
 一人称は「俺」な人。

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